小日向 千秋



略歴 1968
東京都生まれ

1994
東京芸術大学大学院美術研究科デザイン専攻修士課程修了

1997
同大学院博士後期課程単位取得退学

2001-'03
文化庁派遣芸術家在外研修員としてフィンランドにて研修

個展 1996
ギャラリーこちゅうきょ(東京)

1997
ギャラリー椿(東京)
博士展 東京芸術大学芸術資料館陳列間(東京)

1999
「語られなかった瑣末な意思のかたち」プラスマイナスギャラリー(東京)

2002
「Firing Fires Framing Flames」トゥースラ湖畔(トゥースラ市・フィンランド)

2004
「Järvistä Järville」Gallery Atsuki・Aulagalleria(ヘルシンキ市、トゥースラ市・フィンランド)

2005
「Composition Blue and White」藍画廊(東京)

2006
「Land/Earth」藍画廊(東京)

2007
「Growth/BLACK」藍画廊(東京)

2008
「Mutate」藍画廊(東京)

2010
「小日向千秋展-鉄心乾漆による-」メタルアートミュージアム 光の谷(千葉)

2016
「小日向千秋展」いりや画廊(東京)

2017
「小日向千秋展」川越市立美術館タッチアートコーナー(埼玉)

2023
「匣」art gallery &Legion(東京)

グループ展など

1996
「A Peace of My Art3」ギャラリー美遊(東京)
「アート・イン・ザ・ホテル」ホテル日航東京(東京)

1997
「SMALL SIZE COLLECTION」ギャラリーなつか(東京)

2002
「In common」Lume Gallery(ヘルシンキ・フィンランド)

2003
The Circle of Art(カンカアンパー・フィンランド)
Arabianranta Construction Project(ヘルシンキ・フィンランド)
Tulikivi本社 造園計画デザイン(ユーカ市・フィンランド)

2004
「Landscape Now」Mikkeli City Art Museum(ミッケリ・フィンランド)

2005
「あるく座標」大清水公園(つくば市)

2006
「越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟)

2011
「会津 漆の芸術祭2011」(喜多方市)

2022
「壁11㎡の彫刻展#06」いりや画廊(東京)


雨引の里と彫刻 2022




羽衣
鉄、漆、金箔
80×55×380 (h)cm

天から舞い降りた金の羽衣は木漏れ日を集めて森に光を放ちます。


雨引の里と彫刻 2019




蜻蛉の花
漆、金箔、鉄線、鋼板、他
155×135×210 (h)cm



雨引の里と彫刻 2015





漆、金箔、鉄 他
45×45×210 (h)cm



雨引の里と彫刻 2013




二重奏
漆、鉄、麻布、カーボンクロス 他
100×80×184 (h)cm
75×120×150 (h)cm



雨引の里と彫刻 2011  冬のさなかに




風天
漆、鉄、麻布 他
160×156×350 (h)cm
160×280×139 (h)cm


木立の中に風が舞い降り、また立ち去ってゆく。
寒さにふるえる木々や鳥たちは、まるで何事もなかったかのように素知らぬ顔をしているけれど、通り過ぎる風の痕跡はいつも新しい風景を描き続けているのだ。



雨引の里と彫刻 2008




Figuration
漆、鉄、麻布、砥の粉、ステンレスワイヤー
Left : 90×80×182 (h)cm
Right: 90×90×300 (h)cm



雨引の里と彫刻 2006




光のあつまる場所
鉄、銀箔、ステンレスワイヤー、塗料
300×300×300 (h)cm


薄暗く湿った小径を抜けると陽光のあたる場所に辿り着く。ぽっかりと開いた空から光の雫が降り注ぎ、木々の隙間を縫うように森の中へと拡散し浸透していく。その様はあたかも森に活力を与える養分が渾々と湧き出る光の井戸のようでもある。
森の中の秘密の場所に、光があつまっている。