中村洋子


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略歴 1950 金沢市生まれ

1971 東横学園女子短期大学国語国文学科卒業

1972 東横学園女子短期大学家政学科専攻科卒業

1976 中村錦平に出会い、造形を始める

個展 1989 <雲に飛ぶ>ギャラリー・サボア・ヴィーブル/東京

1992 <土とメッシュによるかたち-雲はネガティヴ->ギャラリー・ホワイトアート/東京

1997 <渇きつつある繁殖体>青山スパイラル(show-case)/東京

1998 <雲の触覚?>ギャラリー・ルデコ/東京

2000 <浮遊体-内に->ギャラリーなつか/東京
     <浮遊体-外へ->目黒区美術館(courtyard)/東京

2002 <Plate & Relief>ギャラリーSEOMI/ソウル・韓国
     <浮遊体-土・メッシュ・カラカラ>Museカラカラ/小田原

2007 <僅かな相違点>中京大学アートギャラリー C・スクエア/名古屋

2009 <やっと本当のことが見えてきて -函トカヤ- >ギャラリーなつか/東京

2011 <想定外とは言ってほしくない。ーハトと豆って。ー>ギャラリー・ルデコ/東京

2014 <ひゅうら。ツテンテン。ーうっ 蜘蛛ー>ギャラリー・ルデコ/東京

コラボレーション

2003 <東京焼 VS. MESH WORK 中村一家 錦洋組展-触×飾×透->ギャラリーなつか/東京
2004 <STEEL MESH/コラボレーション>SATOSHI TANAKA/東京
2006 「土に改まる-中村洋子・樋口健彦の新しい造形」NIKIギャラリー册/東京
2018   < House on the sea> 加藤亮 / 中村洋子 トキ・アートスペース/東京

主なグループ展 1995-'98 <机上空間の為のアートワークス展IV・V・VI・VII>コンテンポラリーアートNIKI/東京

2001 <見えない箱からの鋭い叫び展>/目黒区美術館/東京

2004 <書・册あるいは机上空間のためのオブジェ展 XI '04>NIKIギャラリー册/東京

2005 <THE 40TH INTERNATIONAL CERAMIC AND SCULPTURE BOLESLAWIEC 2004>ポーランド、チェコ

2006 野外展<雨引の里と彫刻2006>/桜川市・茨城
     <現代陶芸の粋 - 東日本の作家を中心に>/茨城県陶芸美術館

2008 野外展<雨引の里と彫刻2008>/桜川市・茨城

2009 <International Project 2009 WOMAN POWER>/Hanjeon Art Center・ソウル

2010 <KINGYOのきんぎょ展>ギャラリーきんぎょ/東京

2011 野外展<雨引の里と彫刻 2011 -冬のさなかに->/桜川市・茨城

2013 野外展<雨引の里と彫刻 2013>/桜川市・茨城

2015 野外展<雨引の里と彫刻 2015>桜川市・茨城

2016   <生への言祝ぎ>大分県立美術館/大分

2017   三人展<装身具 and/or 装室具>ギャルリーワッツ/東京


アーティスト イン レジデンス・ワークショップ 1993 信楽陶芸の森/滋賀県

1998 慶煕大学校産業大学造形学部陶芸科/韓国

2004 <THE 40TH INTERNATIONAL CERAMIC AND SCULPTURE WORKSHOP BOLESLAWIEC 2004>/ポーランド

スライドレクチャー 2012 モンゴル文化芸術大学/モンゴル

コレクション FRED MARER COLLECTION (SCRIPPS COLLEGE)/米国
愛知県陶磁資料館
慶煕大学校産業大学/韓国
アルゼンチン近代美術館 日本の家/アルゼンチン共和国
目黒区美術館/東京
SOED TE ミュージアム/韓国
二期倶楽部/那須

コミッションワーク 横浜ダイヤビルディング
受賞 第4回国際陶磁器展美濃<'95審査員特別賞>/岐阜県
著書 <MESH/CLAY/FIRE-中村洋子のやきもの>(美術出版社)

雨引の里と彫刻 2019



蛹と繭、オケラの声が響く
ステンレスメッシュ、木、軽量ターポリン

蛹 67×67×190 (h)cm 2体

繭 430×240×180 (h)cm


見晴らしの良いこの場で、窪みを見つけた時、
土に穴を掘り、繭をつくる蛹に興味がわいた。
自然の中の昆虫形態を、作品でとらえてみたい。



雨引の里と彫刻 2015




あかね雲よ!
ステンレスステー、ステンレスメッシュ
ドードー鳥・親 150×80×120 (h)cm

ドードー鳥・子 80×80×60 (h)cm

はるかインド洋モーリシャス島で、人類の開拓によって 絶滅とされたドードー鳥に思いを馳せる。鳥は鳥でも飛べない鳥。 さぁー今、羽田山を望むこの桜の樹から、しづかなる空へと、 飛びたたせてみたい。





雨引の里と彫刻 2013




「蒼い空、薄雲よ。ひゅうら、ひゅうら、ツテン、テン。」
ステンレスメッシュ
530×470×190 (h)cm


こんもりした林。ひっそりとした木の幹に立ちはだかる蜘蛛。そし
て寄り添うように聴こえてくる、やしこばばの唄が。
「杢もくさん、これ、何なあに?……」と小児こどもが訊きくと、真赤まっかな鼻の頭さきを撫でて、
「綺麗な衣服べべだよう。」
泉鏡花『茸の舞姫』



雨引の里と彫刻 2011  冬のさなかに




鳥はその時飛びたったよ、ベルックさぁーん。
木、ステンレスメッシュ
160×264×200 (h)cm


桜の木の下、あずまやにある大きな鳥カゴ。誰のものかと思うけどそんなことはどうでもいい。
ただ、さっき鳥が飛びたったのを見ただけだ。
今あるのはそのまんまの鳥カゴと私。何もなかったかのように佇んでいる。



雨引の里と彫刻 2008




パビリオンでTHAILANDの話をしよう
木、ステンレスメッシュ
452×1,120×230 (h)cm


今春、タイ王国を初めて訪れた。それが動機となっているのだろう。
この旧パビリオンがもつ、内のような外のような場を生みだす構造と、周囲の景色を浮きあがらせたり,隠したりする様相に興味をもった。
このような空間に[浮遊]と[入れ子]の関係を仕組んで、保存されてきたこの建物を再構築しようと思った。



雨引の里と彫刻 2006




蓮とともに咲いてほしい - 二人の母へのオマージュ -
木、ステンレスメッシュ、軽量ターポリン
3250×2500×130 (h)cm


ここ雨引の里山。移り変わる美しい風景がとても好きだ。
1400㎡の沼と接するなだらかな森。この沼との出会いは忘れられない。
その出会いをメッシュによる浮遊体と筏、そしてターポリンで作った大きな葉っぱ----蓮を見立てたものだが----

それらで沼の水の力、風の動き、浮かす力を造形にさそいこんでみたいと思っている。