山添 潤



略歴 1971
京都府生まれ

1995
KOBATAKE工房修了

2004
個展 ギャラリー4GATS (東京)

2005
個展 ギャラリー砂翁 (東京)

2006
Gwalior国際石彫シンポジウム(インド)
個展 アートスペース虹 (京都)
個展 アトリエKアートスペース (神奈川)

2008
個展 トキアートスペース (東京)
Gwacheon国際石彫シンポジウム( 韓国)

2009
個展 アートスペース虹 (京都)
Art Court Frontier #7 アートコートギャラリー (大阪)

2010
個展 メタルアートミュージアム光の谷(千葉)

2011
雨引の里と彫刻2011(茨城)['01, '03, '06, '08]
個展 ギャラリー揺 (京都)

雨引の里と彫刻 2022




石の軀 2022

黒御影石
96×112×225 (h)cm


石を彫る 私の力は石の表面に刻まれ蠢きだす
失われていくもの と同時に 現れてくるモノ 
石が抱える膨大な時間に 私が関わったわずかな時間を重ね合わす
私が刻んだノミ跡と共に石の時間は新たに流れてゆく




雨引の里と彫刻 2019




石の軀
黒御影石
96×112×225 (h)cm





雨引の里と彫刻 2015




ジベタハウモノラ
黒御影石
18×2800×22 (h)cm




雨引の里と彫刻 2013




残像 -depth-
陶、鉄
45×240×190 (h)cm



雨引の里と彫刻 2011  冬のさなかに




石の躯V -塊物-
大理石
110×120×176 (h)cm



石を彫る
その瞬間から石の存在は曖昧になってゆく
石は僕の力を呑み込みながら
その質量を徐々に減らす
力と時間が重なり合い纏わりつく痕跡
やがてその集積が溢れ出し塊化してゆく
そこから、僕の仕事が始まるのだと思う
躯をもちはじめた石の確かな存在を感じたい
※ 作品名の中の「躯」は「身區」を使う、 ※ 作品名の中の「V」はローマ数字の5




雨引の里と彫刻 2008




塊のかたち AMABIKI 2008
大理石
140×134×143 (h)cm



石を見つめ、石を彫る。砕け散る一片、残される跡。
手から伝わる反発を感じながら思う。
この一打はどこまでとどいているのか?
どこまで響いているのか?
沈黙する石。
石が守り続ける沈黙を破ることができたらと思う。




雨引の里と彫刻 2006




刻 0602 stage-1
大理石
110×88×76 (h)cm
1300 kg



力は石へと向かう
力は石に残され刻まれる
刻まれると同時にそれに反発し
そこに留まれなかった結果として
砕け飛び散る外へと向かう力が生じる
その外へと向かった力を
再び石の中へと向かわせる
その一打一打にこの身をゆだねてみる
その一打一打に石は包まれる



第5回 雨引の里と彫刻




Naked'03-IV
大理石
135×96×96 cm
1500 kg


人間は学習する生き物である。まさか同じ過ちを二度と犯す筈もなく、何事においても前回より劇的に向上しうるものである。人間は学習する生き物である。筈である・・・。
※ 作品名「Naked'03-IV」、IV はローマ数字の4



第4回 雨引の里と彫刻




Naked '01-II
黒御影石
81×86×127 cm
1000 kg


石をハダカにしてしまおう。わくわくしながら一枚一枚脱がすもよし。勢いで一気に全部脱がすもよし。恥ずかしがる石もあれば、自分から脱ぎそうな石もある。やり方によってはがっかりしたり、゛おっ゛ということもある。いずれにしても、口説くことからはじまります。
※ 作品名「Naked '01-II」、II はローマ数字の2