村上九十九



略歴
1944
福井県大野市に生まれる

1968
太平洋美術学校彫刻科修了

1978-'79
アーティスト・ユニオン展(東京都美術館)

1981-'84
埼玉美術の祭典 野外展(埼玉近代美術館)

1985
つくば国際環境造形シンポジウム(つくば)

1986-'87
大宮野外彫刻展(大宮)

1990
第二回現代日本木彫フェスティバル(関)

1992
響振するカクレガ展(県立つくば美術館)

1995
いなみ国際木彫刻キャンプ'95(井波市)

1996
現代美術の磁場-1996-展(県立つくば美術館)

1997・'99
第2回・第3回「雨引の里と彫刻」(大和村)

1998
3rd ピョンテック国際アートキャンプ(韓国)

2000
第1回 彫刻シンポジウム in あさむし(青森県)
現代美術の磁場-2000-(県立つくば美術館)

2012
物故

雨引の里と彫刻 2011  冬のさなかに




集積〈木の花〉
木、鉄
R: 182×55×182 (h)cm
L: 200×200×200 (h)cm


彫刻に使用される素材そのものには様々な事柄と歴史がある。
今回使った木は訳あって伐採された我家の桜です。
長い間私達の営みと木との調和が無理なく過されてこられたのに、もうその美しき花をみる事はできない。
無情の刹那を感じつつ幹から枝までを集めて内なるもの外なるものをみせながら、でき上がった木の花です。



雨引の里と彫刻 2006




神狼
FRP
300×240×240 (h)cm



第5回 雨引の里と彫刻




神々の座
木(アカシア、カシ、コブシ)
270×280×500 cm
1500 kg


大和村大国玉の大地に椅子のステージ。木という素材に魅せられ、彫ること、切断すること、磨くこと、組むこと、構成することなど、彫刻の手法、造形の宿命に長い時間をかけてきたが、これらの作業に植えることを加えよう。この関係はぜひ美しくあってほしい。


第4回 雨引の里と彫刻




神去りし跡
木(欅、椹、百日紅)
300×340×370 cm
2000 kg


作品に使用されている木は大島の百日紅、福島の欅、茨城の椹です。いずれも樹齢数百年の巨木たちで、異なる地にてその仕事を終えた樹木です。これらを木組み、組み立て、木で木が誕生しました。
全部朽ちれば木の高みに帰れるのに、また私は余計なことをしてしまったような気がします。



第3回 雨引の里と彫刻




神々の椅子
木(けやき)
250×240×450 cm
2500 kg



第2回 雨引の里と彫刻




明かりのメッセージ(私は中にいる)
木(クヌギ)・電球
90×80×300 cm ・ 90×200×90 cm
400 kg ・ 300 kg