西川利夫



略歴
1943
京都に生まれる

1978
個展 みゆき画廊

1981
個展 みゆき画廊

1985
個展 みゆき画廊
レリーフ・反レリーフ展(千葉県立美術館)

1989
アーバンアート PARTY4(浜松町東芝ビル)

1992
第4回東京現代野外彫刻展

1993
個展 ギャラリーせいほう

1997
個展 ギャラリーせいほう

2000
物故


第3回 雨引の里と彫刻




水平に慣れる
チーク材
120×413×200 cm
120 kg


大豆畑の中に、彫刻を置きました。
平坦な、つくば学園都市を抜け、大和村に向かう国道125号線に入って行くと、 地形は緩やかな起伏にとみ、筑波山が前方に見えてきます。筑波山の懐深く入 りこんだことを感じさせてくれます。一面の大豆畑に立つと、視線は自然と遠 くの稜線に導かれ、風の音、樹木の香り、人々の暮らし…様々な事象に包み込 まれるようです。風景の一部として彫刻は、拡大されたフレームの中で、フォ ーマット可能な「人工の自然物」として存在しているように見えます。筑波山 を背景にしたこの場所で、物理的な面を持たない彫刻がみなさんの視線によっ て再構成されることを願っています。