安田正子



略歴 1948
兵庫県に生まれる
1973
東京芸術大学彫刻科卒業
1975
同 大学院修了
1976-'79
イタリア政府給費生として渡欧

1979-'06
二科展出品(東京都美術館)
1979
現代美術選抜展(文化庁)
昭和会展(日動画廊)
1985
個展(ギャラリースバックス)
1986-'99
刻展(伊勢丹美術館)
1990
今日の彫刻展(那覇市民ギャラリー)
1991
15人の日本の現代彫刻家たち展(イタリア文化会館)
1994
個展(ギャラリーオカベ)
街と彫刻展(那覇市)
1997
個展(青山学院女子短大)
1998
個展(ギャラリーオカベ)
1999
第3回 雨引の里と彫刻
2001
第4回 雨引の里と彫刻
2002
木彫の6人(ギャラリーせいほう)
2003
第5回 雨引の里と彫刻
2006
雨引の里と彫刻 2006
現在 二科会会員

雨引の里と彫刻 2008




植物のかたち -木の果実-
欅、山桜
75×180×70 (h)cm
40×90×40 (h)cm


原木を前にすると、ほんの少し手を加えるだけで良いかたちが生まれそうに思うことがしばしばあります。そんな木を寄せて、ひとつの果実を作りました。角材をうめて原木を継ぎ合わせる作業に手間どり、夏を迎える頃には緻密な欅は乾燥して手強い木口彫りとなりました。思いきって、解放された空間に置いてみました。


雨引の里と彫刻 2006




植物のかたち -OMAME-
欅、桜
35×230×110 (h)cm
35×60×47 (h)cm


ずっとアトリエの奥で横たわっていた欅です。 根元に抱き込まれた岩石は、成長のエネルギーでバリバリと砕けていました。
かたちを探りおこす日々、いつしか豆が弾けて根をおろすというイメージに展開しました。



第5回 雨引の里と彫刻




植物のかたち

35×200×90 cm
60×90×40 cm


ドイツの初秋には生クルミが出まわります。食べ残しを数個持ち帰り、アトリエの庭に埋めたら翌年忘れた頃にそれらしい芽が‥‥‥、そしてまた忘れた頃、ふと目をやると堅いクルミの殻が半分、根元にころがっていました。欅の巨木に力をもらって、芽生えのかたちを表現してみました。

第4回 雨引の里と彫刻




Flow

250×250×60 cm
120×120×40 cm 他


木漏れ日の差し込む小さな林を見つけました。
手持ちの板材を組み合わせて、循環する水のイメージを考えてみました。
いつもの形を離れての制作は設置の時まで続き、今でもこの場とどうかかわりたいのか自問自答しています。



第3回 雨引の里と彫刻




おおきなはなびら

200×60×40 cm
180×130×40 cm







木偶

112×90×120 cm