百瀬博之



略歴
1956
長野県生まれ

1983
東京造形大学絵画科 卒業

1986
筑波大学大学院総合造形 修了

個展
1982
ギャラリー手、駒井画廊

1988
Gアート・ギャラリー ('89)

1990
村松画廊 ('96)

1991
コバヤシ画廊、ギャラリー檜

1992
アートギャラリーK2、SANYO湯島ショールーム

1993
ギャラリー現 ('94)

1997
Key gallery

1999
駐韓日本大使館公報文化院、ソーシンgallery

2000
いわき市立美術館

2001
"Peel Off" (PWC・アトリウムギャラリー、ロンドン)

2002
'SUONDS AND THOUGHTS'(ヴィリニス リトアニア)

グループ展他


第5回 雨引の里と彫刻




芒種
畑の石(種籾袋-140袋)、どんぐりの苗木(紙の植木鉢-400個)
20×30×0.5 m
約4.2t


この作品は畑の石を掘り出すことを主として制作しようと考えた。その場所への関わり方として、物と時間をそこから得、そこで費やそうととした。掘り出された石や物(どんぐりの苗木)が、作品の素材としてではなく、その物の出現自体と、掘り起こした行為がかたちにならないかと考えた。どんぐりは毎年これ位にはなるらしい。


第4回 雨引の里と彫刻




貝とマッシュルーム小屋
アルミニウム、和紙

マッシュルームの栽培小屋は経済の流れの中で生れ、その終わりと共にその役目を終え、そして朽ちてしまう。消滅するまでの間の一瞬だけ私の作品として呼吸したことがこの小屋の歴史に加わることで私にとって意味が生れる。貝殻はかつてそのうちで生命が存在した栖、ある長い時間をかけて増殖して、生き続ける間はその証として変化し続ける。作品もまた生命の殻かも知れない。