略歴 | 1975 |
雨引の里と彫刻 2011冬のさなかに
光のあるところへ
木、大理石粉、自然光
280×280×280 (h)cm
42×240×400 (h)cm
冬から春へと向かういま、光は日に日にその強さを増し新しい季節の訪れを予感させる。
早春の光を全身に感じながら、その先にある希望へとまっすぐに歩みを進めてゆく。
この林に光が差し込むとき、その一瞬の光により作品は完成する。
雨引くの里と彫刻 2008
ここから
木、その他
92×260×260 (h)cm
草原をゆらす風、見上げれば遠く広がる空。
時に立ち止まり、またある時には振り返りながら ここから、この道を、また歩いていきたい。
遥か向こうの山に一本だけ生き残っている赤松に 希望を託しつつ。
雨引の里と彫刻 2006
回帰 - 再生
立枯木、古木、ブナの苗
1000×1000×700 (h)cm
一年前、春を待つ冬枯れの木とは明らかに様相を異にする立ち枯れた赤松の森を見て、私の中に「死」というものが取り憑いた。文明の代償ともいえる自然破壊の生々しい現実の前に、為す術はない。
遠く忘れてしまった原点に立ち戻り、その場所から新たな一歩を踏み出すために、この春に芽生えた小さな希望を、私は信じたい
第五回 雨引の里と彫刻
神々の庭へ
セメント
2600×45×30 cm
雨引の里を巡ると、神社や祠があちらこちらに祀られていることに気付く。ひとたび神社に足を踏み入れると、日常の喧騒から離れて非日常の静寂に包まれる。それは、私の中にも刻み込まれているであろう千年の記憶が、時空を超えて呼び起こされる瞬間でもある。人の世界と神の領域、此岸と彼岸を結ぶ存在として、真っ直ぐな道が続く景観を顕在化してみた。
第四回 雨引の里と彫刻
天空光
木、蓄光塗料、自然光
300×300×480 cm
日常のふとした瞬間に、空間にみたされている光の存在にあらためて気づくことがあります。光は何かにあたることによって認識されますが、光源からその「何か」までの間に確かに存在しているはずの光を、手にとるように見たいのです。昼はふりそそぐ自然光を集め、暗くなると微かに光を放つ・・・光の体験をするための装置です。