黒御影石・コンクリート
97×97×110 cm
1720 kg
桜川を西側にしたそれほど広くもない三角形の土地は、横を走る細い道路よりわずかに高い位置にあった、 その周りの土地は水田や畑でありそれが小高い山に沿って北から南に向かって広がっている。
三角形の土地は何も耕作物を創られずにただ、雑草の類がその表面をおおっている。
その場所に置く予定である作品のために何度かその場所を訪れあるいは、通り過ぎた。
川や田畑や家、植物は均一で大きな流れは南北に沿っていた。
たぶんそこの空気の密度と同様に北から南に見えない程にゆっくりと移動しているように感じた。
ここに置かれるであろう作品の物質的な問題はこの時点ではほぼ想定されていたので、 周囲を取り込むための、あるいは受け流すための形態がより重要であった。