水平に慣れる

チーク材
120×413×200 cm
120 kg

大豆畑の中に、彫刻を置きました。
平坦な、つくば学園都市を抜け、大和村に向かう国道125号線に入って行くと、 地形は緩やかな起伏にとみ、筑波山が前方に見えてきます。筑波山の懐深く入 りこんだことを感じさせてくれます。一面の大豆畑に立つと、視線は自然と遠 くの稜線に導かれ、風の音、樹木の香り、人々の暮らし…様々な事象に包み込 まれるようです。風景の一部として彫刻は、拡大されたフレームの中で、フォ ーマット可能な「人工の自然物」として存在しているように見えます。筑波山 を背景にしたこの場所で、物理的な面を持たない彫刻がみなさんの視線によっ て再構成されることを願っています。