石の躯V -塊物-

大理石
110×120×176 (h)cm

石を彫る
その瞬間から石の存在は曖昧になってゆく
石は僕の力を呑み込みながら
その質量を徐々に減らす
力と時間が重なり合い纏わりつく痕跡
やがてその集積が溢れ出し塊化してゆく
そこから、僕の仕事が始まるのだと思う
躯をもちはじめた石の確かな存在を感じたい
※ 作品名の中の「躯」は「身區」を使う、 ※ 作品名の中の「V」はローマ数字の5