市長からのあいさつ

この度「雨引の里と彫刻2022」の開催を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。
桜川市は東京から70 ~ 80㎞圏の茨城県中西部に位置するまちで、三方を山並みに囲まれ、春には55万本もの山桜が咲き誇る美しさから「西の吉野、東の桜川」と称され、市名の由来にもなった「桜川」が市の中央部を南北に流れるなど、緑豊かな自然環境に恵まれた土地です。
「雨引の里と彫刻」は、1996年から定期的に開催され、今回で12回目を迎えました。10月10日から12月11日の2カ月にわたり、大和ふれあいセンターシトラスから始まり旧大和村の南東側に位置する本木1区、大曽根、東飯田、西方、阿部田地区の各所に33名の作家によって石材や木材、鉄、布など様々な材料を用いて制作された素晴らしい作品が展示されました。
作品をゆったりと鑑賞するには穏やかなシーズンとなり、サイクリングやハイキングをしながら作品を巡り、里山の自然を感じながら、山々の情景の変化にあわせて作品の表情が変わっていく様子も感じられたのではないでしょうか。
開催する度にテレビや新聞などに取り上げられ、来場者も回を重ねるにつれ多くなってまいりました。この展覧会を楽しみにするお声を聞くことも多々あり、桜川市にとって大変期待の大きいイベントとなっております。
2020年の冬頃から新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、不安と混乱が続くなかで、今まで通りにイベントを実施するのは難しいと思いましたが、作家の皆様をはじめ、多くの方々の協力や応援を得て、無事この展覧会が開催できましたことは心からの喜びです。また、開催に際しまして、展示場所を快く提供してくださった地権者の方々、作家やたくさんの来場者を温かく迎えてくださいました地元の皆様など、大変多くの方々のご理解、お力添えによるものと深く感謝申し上げます。
結びに、「雨引の里と彫刻」のますますのご発展と、関係者並びに皆様方のさらなるご活躍をご祈念申し上げ、あいさつとさせていただきます。

桜川市長
大塚 秀喜