あいさつ

1996年春に、大和村で制作を続けてきた彫刻家たちが集まり、
田舎の風景を再認識しようという目的で
「雨引の里と彫刻」展を開催いたしました。
'96年秋、第1回展の考え方を引き継ぎ、
様々なジャンルの作家たちが参加する展覧会を
計画することから始めました。
展覧会にかかわる全ての経費を参加作家が
負担するという条件にもかかわらず、
多くの作家たちの賛同を得てスタート致しました。
展覧会に向けて全体会議を重ねながら、
大和村役場の方々や地区の区長さんたちにも参加していただき
作品設置場所を決め、基本的に作家個人が
地権者の方々の承諾を得るというかたちで
準備を進めて行きました。
ポスターや案内状に関しても関係各位の
ボランティアにも似た協力で、
展覧会の開催にこぎつけることが出来ました。
この展覧会を作り上げた作家たちのエネルギーが、
風景の中の彫刻を通じて私たちをとりまく日本の現状を
再発見するきっかけとなってくれることを期待しています。


雨引の里と彫刻 実行委員会
菅原二郎